@article{oai:urawa.repo.nii.ac.jp:00000483, author = {五十嵐, 裕子}, issue = {53}, journal = {浦和論叢}, month = {Aug}, note = {日本ではここ20年ほど子育て支援施策が強力に推進されてきたにもかかわらず、少子化に歯止めがかからない。本稿ではその原因が子育て支援の施策や方法が拠って立つ子育て支援思想にあるのではないかと考え、保育の礎を築いた倉橋惣三と城戸幡太郎の思想を手がかりに、現代の子育て支援思想についての考察を試みた。その結果、日本では保育制度が複線型で発展してきたのと同様に、子育て支援思想も複線型であることが見いだせた。1つは母性愛を規範に母親を子育ての装置として配する倉橋の家庭教育に関する思想であり、もう1つは母親に社会的自覚を促し保育協同体の創設をめざす城戸の思想である。現代の子育て支援では倉橋の思想同様、母親を母親として機能させるためにエンパワメントすることに力が入れられている。だが、子育て支援の最終目標が子どもの権利保障にあることを考えると、母親をエンパワメントして養育責任を全うさせることを目的とする支援ではなく、母親一人が担いがちな子育てを家族や地域が共有、協同、協働し、母親の養育負担を軽減していくための支援が必要であると考える。}, pages = {1--19}, title = {わが国における子育て支援の思想に関する一考察 : 倉橋惣三と城戸幡太郎の保育思想を手がかりに}, year = {2015} }